街中でよくみかけるHONDA PCX。バイク乗りなら一度は購入を検討された方は多いのではないでしょうか?
2021年にモデルチェンジを果たし、外見も刷新。
バイク店で2021年モデルのPCXとPCX160を実際に見てきましたが、コンパクトカーのFITが可愛くモデルチェンジを果たしたように、PCXも以前よりフォルムが可愛く、若い人が乗ってもかっこいいと感じるように刷新されたんじゃないかと感じました。
私が今回購入したのは、PCX e:HEVというハイブリット機能が搭載されたタイプになります。
納車は4月末ごろの予定なので、乗車した感想は紹介できませんが、見積価格やカタログに載っている情報等を紹介したいと思います。
目次
2021年 新型 PCX e-HEV 特徴
ハイブリットというと、ホンダのFITやトヨタのプリウスのような、電気のみで走ることを想像するのではないでしょうか。
PCX e:HEVの場合、走り出しの4秒間のみ、エンジンとともにモーターが始動します。
機敏な加速性能が生み出され、走りをアシストしてくれます。
電気のみで走るのではなく、あくまでもガソリンでの走行をアシストする役割を担っています。
PCXに比べ燃費が格段に上がるわけではありませんので注意が必要です!!
PCX 燃費(定地燃費値):55.0km/L
PCX e-HEV 燃費(定地燃費値):55.4km/L
Hybridシステム
PCX e:HEVのハイブリッドシステムは、スロットルを空けるとアシストモーター駆動用リチウムイオンバッテリーをエネルギー減として約4秒間アシストモーターがエンジンをアシストします。
PCXの約33パーセントのトルク向上によって爽快感のある走りに貢献します。
アシストモーターのアシスト力やアイドリングストップ・システムのON/OFFなどを、4つの走行モードから選択可能です。
eSP+
エンジンは4バブル化による出力向上と優れた環境性能を両立した新設計の「eSP+」を採用。
実用性の高い出力特性と優れた耐久性、静粛性、上質感といった高性能、そして低燃費性能を実現した小型スクーター用エンジン「eSP」を細部に至るまでリファイン。4バルブ機構や新たなフリクション低減技術を適用し、さらに力強い出力特性と優れた環境性能を達成しています。
ハイブリッドシステムと相まって走りの力強さと環境性能を高めているようです。
前モデル 最高出力:9.0kW(12ps)/8,500rpm
最大トルク:12Nm/5,000rpm
現行モデル 最高出力:9.2kW(12.5ps)/8,750rpm
最大トルク:12Nm/6,500rpm
ACGスターター式アイドリングストップ
ACG(AC Generator:交流発電機)スターター式アイドリングストップシステムは、走行に必要な電気をつくる「ACG」を使ってエンジンを始動させます。
従来のセルモーター式アイドリングストップシステムの一例のような減速ギアを持たないため、ギアがかみ合うときの音が発生しません。
アシストモーターとACGスターターモーターを兼用することでシステム全体のコンパクト化も追及しています。
Honda セレクタブル トルク コントロール
PCX全モデルには、スロットルを空けたときに必要に応じ後輪の駆動力を抑制するHonda セレクタブル トルク コントロールを採用。(スリップをなくすためのシステムではなく、あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムなので、無理な運転までは対応できないとのこと)
加速時の後輪スリップ抑制と安心感に寄与している。
リアディスクブレーキ
PCX全モデルに足回りは、タイヤサイズのワイド化(1サイズアップ)による走行時の安定感と、大型リアディスクブレーキの採用(前モデルはドラム式ブレーキ)による制動時の安心感を追求しています。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
フロントブレーキにはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を装備。ブレーキンフログの安心感向上を図っています。
ABSとは、急制動や滑りやすい路面で制動するとき、車輪のロックを防止することで車両の姿勢を安定させ、ハンドルの効きを確保しようとするための装置です。
(あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムなので、無理な運転までは対応できないとのこと)
Honda SMART Keyシステム
前モデル同様、ポケットからキーを取り出さなくてもイグニションのON/OFF、ハンドルロックの施錠/解錠、シートとフューエルリッドの解錠操作が可能なHonda SMART Keyシステムを採用。
スマートキーのボタン操作に応じ、車両のウインカーを点滅させるアンサーバック機能も搭載している。
また、Honda SMART Keyシステムに対応したトップボックス35L スマートキーシステムタイプ(別売)も解錠を可能としている。
ラゲッジボックス
シート下のラゲッジボックスは容量24L。PCXに比べると、リチウムイオンバッテリーがラゲッジボックスの後ろにあるため狭くなっている。
2021年 新型 PCX e-HEV デザイン
ヘッドライト、シート、フロアーサイドにはハイブリッド専用デザインとしてブルーのアクセントを加えている。灯火器類にはLEDを採用。
ヘッドライトとポジションランプは5本の光のラインを放ち、「X」型にデザインされたテールランプは、その形状を際立たせる。
メーターパネルは中央に反転液晶デジタルメーターを配し、アシスト用バッテリーのチャージ/アシストレベル、走行モード表示などを加えた専用デザインとしています。
フロントインナーボックスは500㎖ペットボトルが収納可能なほか、USB Type-Cソケットを備え、スマホなどの充電も可能です。
在庫状況
レッドバロンや近くの大型店等で、PCX e-HEVの在庫を確認しましたが、2021年3月現在、店頭に在庫がある店は0店でした。
近くのホンダドリームに確認したところ、4月末付けで以前から入る予定だったPCX e-HEVが1台入荷予定とのことで、翌日に来店し契約しました。
バイクの受取りは、納車日から2~3日後になるとのことです。(整備等の関係で)
店頭にバイクの在庫がない場合
受注生産となります。
HONDAの受注の締め日は、毎月1日のようで、そこから通常は3か月待ちになるとのことです。
さらに、今はコロナ禍の為、ベトナムからの船が来づらい状況らしく、納期が遅れる可能性も高いとのこと。
PCXやPCX160であれば、店頭に数台在庫がある店もありました。ただ数台なので、好みのカラーがあるかはわからない状況です。
見積価格
現時点でのお支払い合計額は ¥484.000 です。
内訳として以下の通りです。
車両本体価格 ¥448.800
手続き代行費用¥15.400
G防犯登録費用¥1.100
自賠責保険料(60ヵ月)¥13.980
盗難保険 ¥5.335
ここから、グリップヒーターや盗難防止アラーム等を加えると、¥500.000は超えそうです。
2021年 新型 PCX e-HEVにカスタム部品は装着できるか?
現在、各社より販売されているカスタムパーツには対応しています。
マフラーは2021年6月頃に順次発売開始になりそうですが、残念ながらe-HEVには全てのマフラーが非対応となっています。
今後の発売に期待したいところですが、マフラーをカスタムしたいライダーはe-HEVの購入をあきらめたほうが良さそうです。
最後に
今回はHONDA PCX e-HEV について紹介しました。
最新の電子制御システムや安全性能が搭載されたPCX e-HEVは購入して損はしないと思います。
ですが、PCXと比べて乗り出しのアシストや最大速度に到達するスピード等を抜きにすると、燃費や出力等にそれほどの差はないので、PCXで十分だとも思います。
PCX ¥357.500
PCX e-HEV ¥448.800
価格差 ¥91300 をどう捉えるかだと思います。
納車が完了次第、実際に乗ってみた感想等も紹介できればと思います。
ではまた、次回の記事でお会いしましょう。