年初に実家へ帰省した際に、兄夫婦からウイスキーをいただきました。
今回紹介するウイスキーは「シングルモルトウイスキー松井 ミズナラカスク」です。
鳥取県の小さな蒸溜所で造られた、倉吉蒸溜所の「シングルモルトウイスキー松井」
ミズナラ樽熟成のウイスキーは、シーバスリーガル、アマハガン、イチローズモルトと飲みましたが、非常に飲みやすく大好きな風味なので期待が膨らみます。
シングルモルトのミズナラカスク。
絶対美味しいでしょう!
目次
シングルモルトウイスキー松井 特徴
原材料 | モルト |
容量 | 700㎖ |
アルコール度数 | 43% |
小売希望価格 | ¥4.950(税込) |
テイスティングノート
香り | お香、花の蜜 |
味わい | 雑味の無さ、ドライフルーツ、 |
フィニッシュ | 焼き菓子 |
広大な大自然の中で蒸溜された原酒を希少なミズナラ材の樽で熟成しました。
原酒のもつモルト香やビター風味を活かしつつ、ほのかに甘く爽やかな熟成香が鼻孔をくすぐり、なめらかで濃厚な余韻が続きます。
秀峰大山の深層天然水を使用してまろやかに仕上げ、心をこめて丁寧に作り上げた逸品です。
倉吉蒸溜所 受賞歴
シングルモルトウイスキー松井・ミズナラカスクは、2020年ウイスキーバイブル Japanesewhisky部門でシングルモルトオブザイヤーを受賞。
サンフランシスコで開催されたSAN FRANCISCO WORLD SPIRITS COMPETITION2019では最高賞とされるダブル金賞を受賞しています。
また、世界的に権威のあるウイスキー品評会「World Whiskies Awards 2023(以下、WWA2023)」において、数々の有名銘柄を抑えて、以下の賞を獲得しています。
カテゴリーウィナー&金賞 マツイシングルモルトウイスキー「松井サクラカスク」
銀賞 マツイピュアモルトウイスキー「倉吉12年」
銀賞 マツイピュアモルトウイスキー「倉吉18年」
近年、倉吉蒸溜所は世界的に評価が高まっているようです。
(出典元:松井酒造合名会社HP)
松井酒造合名会社 歴史
(写真:大山)
1910年(明治43年)小川貞一が酒・醤油醸造業、製糸業として小川合名会社を設立。
これが、前身の会社で、2005年(平成17年)マツイグループの傘下となります。
2013年(平成25年)小川家より経営権を譲り受け、松井酒造合名会社へ商号変更。
2015年(平成27年)ウイスキー製造免許を新規取得。
酒造会社としては長い歴史があるようですが、ウイスキーの製造に関しては、まだ8年程の新しい会社ですね。
2016年(平成28年)には、ネット上で炎上が起き問題になったようです。
炎上の原因として、
- ウイスキー「倉吉」のラベルにmade inジャパンと明記されていたが、海外原酒がブレンドされていた。
- 国産原産の部分についても全て他社生産だった。
- 当時は存在していなかった「倉吉蒸溜所」なる名称がラベルに記載されていた。
以上の点で、ウイスキーファンから指摘が相次いだそうです。
2021年にジャパニーズウイスキーの表示に関する基準が制定され、海外原酒をブレンドしたウイスキーについては「ジャパニーズウイスキー」と表記することが出来なくなりました。
当時は基準がありませんでしたが、正確に記載して欲しかったですね。
倉吉蒸溜所 「暮らしよし」倉吉の街並み
(出典元:倉吉観光情報)
鳥取県の中心部にある倉吉市。
倉吉(くらよし)という地名は「暮らしよし」の言葉からできたという説があります。
当時の面影を残した古い歴史や街並み、江戸時代から大正時代にかけて建築された古い商家の街並みと白壁土蔵群が観光名所。
ポップカルチャーの新しい文化、鳥取県立美術館開館予定のようです。(2025年)
豊かな自然に触れられるのも特徴で、蒜山や大山などに囲まれた自然溢れる関金(せきがね)温泉エリアは有名な観光地。
温泉の他にも雄大な自然と遊ぶアウトドアのキャンプ場や渓流釣り、カヌー体験が手軽にできる施設があります。
大山を源流とする伏流水で育った関金特産わさびは絶品。夜は星が綺麗に見え、鳥取県の「星空保全地域」に指定されています。
ウイスキーを造る上で必要不可欠な美味しい水。
絶えず澄みきった冷たい流れを必要とするワサビ。
ワサビが育つ水を使用している倉吉蒸溜所のウイスキーに、自然と期待が膨らみますね。
シングルモルトウイスキー松井 ミズナラカスク 飲んでみた感想と評価
ストレート
新品のウイスキーの栓を開けた当初の香りが衝撃だったのでまず記載しようと思います。
これは、私の嗅覚が異常をきたしていたのか、シングルモルトウイスキー松井の凄さなのか不明です。
開封当初、ストレートで飲んだ際の香りを文章で表すのが非常に難しかった。
透明感があるという表現が適切なのだろう。
モルトの香ばしさをまったく感じず、スモーキーさやピーティーさも感じなかった。
逆に言えば、ワサビも育つ素晴らしい水を使用していることの透明感が勝ちすぎているとでもいうのだろうか。
正直唖然としてしまいました。
ただ、これは開封当初だけの話で、時間が経つと素晴らしいオリエンタル香を感じました。
開封後だったから香りがしなかっただけかもしれません。そんなことがあるのでしょうか。
ただ、口に含むとその印象は一変しました。
ミズナラのオリエンタル香が鼻に突き抜けいい感じ。
飲み心地はスッキリとしていて、いい意味での透明感があります。
その後、モルトとドライフルーツのような甘さと渋みを感じる。
フィニッシュに焼き菓子のようなほろ苦さ。とても美味しい。
喉に抜けるアルコール感もむせる感じではなく、いい感じで熱くなる。
今まで飲んだウイスキーの中で、一番癖が無くすっきりとしていました。
癖のあるウイスキーが好きな方は多いと思われますので、好き嫌いが分かれるのではないかと思います。
若干水っぽく感じるかもしれません。
個人的には美味しかったです。
仕込み水の特徴が出ているのか、雑味を全く感じませんでした。
オンザロック
優しい花の香り。
飲むと優しい甘さを感じ美味しいです。
めちゃくちゃ甘いか?と言ったらそこまで甘くなく、スッキリしている。
フルーツの甘みではなく、ミズナラ樽が持つ日本的な風味。
和菓子に近いのではないだろうか。
ちょうどいい甘さです。
いい意味でも悪い意味でも雑味がないですね。
強い風味が好きな方には、パンチが無いというか弱いと思ってしますかもしれませんが、個人的にはとても美味しく飲みやすいです。
この雑味の無さ・透明感が、シングルモルトウイスキー松井の特徴なのかもしれません。
ハイボール
優しいオリエンタルな香り。
飲むと、ミズナラの風味が強く落ち着きます。
フィニッシュの透明感がシングルモルトウイスキー松井を象徴としている。
やさしく強すぎない甘さが上品さを演出。
ジャパニーズシングルモルトウイスキー・ミズナラカスク。
まさにそのままの風味と言えるでしょう。
とても美味しいです。
シングルモルト松井 みんなのレビューも集めてみた
メーカー名を冠した
『松井』のミズナラを…シーバスがミズナラ始めて話題だけど松井さんシングルモルトをミズナラで後熟して来ましたよ♪
遠くからでもミズナラの香りが感じ取れて口に含むと鼻から抜ける樽香と喉に感じるモルトのコク。
ただ、終始アルコールの刺激が強く甘味は感じなかったかな… pic.twitter.com/dCCrlfY3be— 宮坂 優@白衣の変態 (@yu_miyasaka) January 31, 2020
響をおさえて最優秀賞をとったウィスキーとのことで、ふらっと入った酒屋にあったので購入。シングルモルトのジャパニーズウィスキーは応援したいですね。
松井MIZUNARA CASK pic.twitter.com/zY0hTaWMlV— T.Hino / BIG Impact (@GETII) February 27, 2021
偶然町田の酒屋がこのシングルモルトの試飲やってて、出張してきてた松井酒造の人の話聞いたけど、松井ブランドはちゃんと倉吉市で自社蒸留、しかもポットスチル5台っていう力の入れ方で本気で作ってる。まだ1年半熟成だけどかなり期待できる味。サクラカスクが良かった。
— りや🪸 (@riya0108) December 15, 2018
「松井シングルモルトウィスキー」
松井酒造の看板商品#ミズナラカスク
(写真左)#ピーテッド
(写真中)#サクラカスク
(写真右)
海外で数々の品評会受賞している松井酒造のウィスキーを是非お試し下さい🥃#タカバタケchaya #松井酒造 #松井 #鳥取県 #倉吉 #ウィスキー #シングルモルト pic.twitter.com/dhyvSHHbep— タカバタケCHAYA (@takabatakechaya) August 30, 2021
シングルモルト松井 ミズナラカスク 総評
過去にピュアモルトウイスキー倉吉で炎上してしまった倉吉蒸溜所ですが、
世界的にも評価が高く、ジャパニーズシングルモルトウイスキー松井も誕生し、
今後、非常に楽しみな蒸溜所です。
比較的手に入れやすいウイスキーだと思いますので、機会があれば飲んでみてはいかがでしょうか。
鳥取の地に行くことがあれば、蒸溜所見学をしてみたいと思います。