製氷機の氷はカルキ臭い。
溶けるのが早い。
市販のロックアイスは高いから買いたくない。
だったら、自分で作ってみませんか?
百均ショップの道具を使用し、手軽に自宅で透明な氷を作ることができます。
とても簡単なので、是非チャレンジしてみましょう!!
冷蔵庫で作った氷はなぜ白いのか?
自宅の冷蔵庫で作った氷は、真ん中が白く濁っていませんか?
これは、水道水中に含まれる気泡が原因です。
気泡は水道水に含まれる空気(窒素・酸素)、浄水場で水を消毒するために使用される残留塩素、不純物(カルシウム・鉄など)が関係します。
カルキ臭さの原因ですね。
水道水には、水以外に気体(空気や塩素など)と固体(カルシウムなどのミネラル)が存在します。
不純物が集まる原因とは?
水道水は融点が高い水から凍り始めます。(水の融点は0℃)
水よりも融点の低い気体や固体は、氷の中心部に集まります。
最終的に中心部に集まった気体は氷の中で気泡となり、固体は中心部で氷に入り込み固定されます。
不純物が多いと水の分子結合が阻害され、氷が溶けやすくなり、塩素等が氷の中に残っているとカルキ臭い氷になってしまいます。
また、自宅の冷蔵庫では温度調整が難しく、透明な氷を作るために必要な、ゆっくり凍らせることが出来ません。
なので、気体が氷の外に逃げる前に凍るのです。
透明で溶けにくい氷の作り方
①用意するもの
・プラスチック容器と断熱材。(百均ショップで売ってます)※クーラーボックスでも可能。
・ガムテープ(百均ショップで売ってます)
・ゴムハンマー(百均ショップで売ってます)
・ゴム手袋(百均ショップで売ってます)※アイスピックで氷を削る際、氷を手で持つ際の防具として使用。
・アイスピック(Amazonで購入)(ピックが三本付いているものをおすすめします)
・包丁
②プラスチック容器に断熱材を覆う
私の冷蔵庫は容量が小さいため、クーラーボックスが入りません。
なので、百均ショップで買ったプラスチック容器を利用します。
プラスチック容器を囲うように、断熱材を加工します。
加工した断熱材を容器を覆うように貼り付け、ガムテープで留めます。
断熱材で包んだプラスチック容器に水を注ぎ凍らせます。
冷凍庫に入れてから18時間以上は凍らせておきます。
③氷を取り出す
断熱効果で、水の上面から順にゆっくりと凍っていきます。
氷の前面は透明ですが、氷の後面に不純物や気体が集まり白く固まります。
容器から氷を取り出すと、氷の裏側は盛り上がり、気泡と不純物の白い塊が出来ています。
この氷は24時間以上凍らせたため、気泡と不純物が白く凍った状態です。
横から見るとこんな感じです。
※18時間より前に取り出すと、不純物は凍っておらず液体のままです。
削り落とす必要が無くなるので、不純物が凍る前に取り出す方が手間はかからないです。
④氷を加工する
白く濁った後面のみをアイスピックで削り取り、透明な氷だけを残します。
氷を自分好みの大きさに加工します。
包丁とアイスピックを使い、割りたい部分に切り込みを入れます。
切り込み部分に包丁を当て、ゴムハンマーで叩き割ります。
次に半分に割った氷を三等分します。
さらに六等分に割ります。
このままでは見た目が悪いので、アイスピックと包丁を使い自分の好みの形に仕上げます。
氷の霜を取り形をさらに整えます。
完成です。
難しい工程もなく、簡単に自宅で透明な氷は造ることができました。
後は、ジップロックに入れて氷の大きさごとに保存します。
最後に
せっかくおいしいお酒を購入しても、氷に不純物が含まれていたら、お酒のおいしさも半減します。
経済的にも趣味としても、そしてなりより、
自宅で美味しいウイスキーを飲むためにも、透明で溶けにくい氷ををおすすめします。
おすすめのアイスピック