whisky ジャパニーズウイスキー

海峡蒸溜所 波門埼ピュアモルトウイスキー 飲んでみた感想と評価  

ジャパニーズウイスキーコーナーに見慣れないウイスキーを発見。

 

聞いたことがない蒸留所のウイスキーですが、興味本位で購入しちゃいました。

 

お値段もリーズナブルで購入しやすい価格帯です。

 

今回紹介するのは「波門埼ピュアモルトウイスキー」です。

 

私の住んでいる地域に近い、兵庫県明石市にある海峡蒸溜所のシングルモルトウイスキー。

 

JR舞子駅から見える明石海峡は雄大で、景色もよく海も見え絶景が広がります。

 

そこから一駅のJR朝霧駅が海峡蒸溜所の最寄り駅。

 

朝霧駅の裏は海水浴場。バーベキューも楽しめます。

 

家の近くに蒸溜所があったので、色々とお話も聞いてきました。

 

明石の海の近くで熟成された「波門埼ウイスキー」

 

地元だけに非常に楽しみです。

 

波門埼ピュアモルトウイスキー 特徴

原材料 モルト
容量 700㎖
アルコール度数 46%
小売希望価格 ¥4.070

 

テイスティングノート

 

香り オリエンタル、フルーツ香
味わい ドライフルーツ、バニラ、和菓子
フィニッシュ 蜂蜜

 

麦芽とドライフルーツの甘い味わいは、軽いスモーキーさと芳醇さのある香りによって造りあげられる奥深さが魅力です。

 

豊かな甘い穀物の香りとモルティーなドライフルーツの香り、そしてスモーキーではちみつのような軽い味わいを楽しむことができます。

 

(出典:明石酒類醸造(株)HP)

 

海峡蒸溜所 歴史

海峡蒸溜所を営む明石酒類醸造(株)の歴史は古く、江戸時代末期より醸造業(醤油製造)・両替商・米穀商を営み、大正7年(1918年)に同社を創業しました。

 

1955年にアルコール・清酒の製造販売を始め、看板商品の清酒「明石鯛」シリーズを製造。

 

1984年にはリキュールの製造・販売を開始。

 

海峡蒸溜所の設立は2017年。

 

まだ開業して6年程の新しい蒸溜所だったんですね。

 

2018年には海外輸出向けウイスキー「波門埼」を製造販売しています。

 

開業の翌年に波門埼を販売しているので、100%海外原酒を使用したウイスキーのようです。

 

ですが、淡路島と兵庫県を結ぶ「明石海峡大橋」に近い明石の地で熟成されたウイスキーには変わりありません。

 

海峡蒸溜所・ビジターセンターで色々話を伺ってみた

 

自宅から20分足らずで海峡蒸溜所に着くことがわかり、実際に行ってみました。

 

明石の海のすぐ近く、国道2号線沿いに綺麗な建物が建っています。

 

ガラスばりの建物の中に、ポットスチルが2基佇んでいるのが見えました。

 

 

その南側に倉庫のような長屋のような建物が有り、ほんのに甘い香りが漂ってきました。

 

 

恐らく、糖化槽・発酵槽がある建物なんだと推測します。

 

東側にビジターセンターがあり、こちらもとてもきれいな建物です。

 

入り口では樽が出迎えてくれます。

 

 

中に入ると試飲できるブースやお土産などがきれいに陳列されていました。

 

店員さんにお話しを伺うと海峡蒸溜所では、波門埼ピュアモルトウイスキーはミズナラ樽で熟成。

 

波門埼ブレンデッドウイスキーは桜樽で熟成しているそうです。

 

蒸溜所の本格稼働は去年から開始し、海峡蒸溜所独自のシングルモルトウイスキーの発表は2025年頃を予定しているそうです。

 

また、スコットランドで非常に仲良くしている蒸溜所があるそうで、

 

それが、TORABHAIG(トラベイグ)蒸溜所との事。

 

ビジターセンターの中にもトラベイグのウイスキーが試飲できる他、トラベイグのグッズも販売していました。

 

波門埼の海外原酒はトラベイグなのか聞いてみましたが、トラベイグでは無さそうでした。

 

ウイスキーはビジターセンター限定品が無かったので、明石鯛(日本酒)の限定品とジン、トラベイグのグラスを購入しました。

 

とても話しやすく紳士な店員さんでしたので、シングルモルトが出来た暁にはまた来ようと思います。

 

欲を言うなら、海峡蒸溜所のステッカーが有ればが欲しかったな。

 

小鉄
TORABHAIG蒸溜所のオープンも海峡蒸溜所と同じ2017年。タリスカー蒸溜所があるスカイ島に設立されています。トラベイグ蒸溜所のビジターセンターには波門埼ウイスキーが置いてあるそうです!!行ってみたいですね!!

 

波門埼燈籠堂への想い

江戸時代に作られた現存する日本最古の石造りの旧灯台「波門埼燈籠堂」

 

大海原を航海する船乗りたちには海の道しるべであり、希望の光だったとか。

 

明石酒類醸造(株)は、1995年阪神・淡路大震災が起きた際に、事務所は全壊、多数の商品が破損し、流通が止まるなど大きなダメージを受けました。

 

蔵は全壊を免れたものの、麹室などは倒壊したそうです。

 

当時私は小学生。

 

大阪の実家で寝てる最中、阪神大震災地震が起きました。

 

地震で目が覚めたのですが、遊園地の絶叫マシンに乗っているかのような激しい揺れを体験しました。

 

テレビをつけると神戸の街が火の海になっており、子供ながら大変なことが起こったんだと思いました。

 

日本のウイスキーの道しるべ・希望の光を目指す意味もあると思います。

 

そして、震災による復興の希望の光を目指す意味も込められているんじゃないでしょうか。

 

波門埼ピュアモルトウイスキー 飲んでみた感想と評価

ストレート

シェリーの華やかさをミズナラのオリエンタルさが包み、落着きの中に華やかさがある。

 

トップに和菓子のようなほろ苦さを感じるが、ドライフルーツの甘みが喉を通り、同時にフルーツの甘い香りが鼻を抜ける。

 

バーボン樽・シェリー樽・ミズナラ樽で熟成されたとの説明文があるように、複雑で厚みがある。

 

フィニッシュにしっかりとしたハチミツの甘みを感じる。

 

使用原酒はそれほど若い原酒ではないように思います。

 

飲みごたえの中に、日本らしさを感じるとても美味しいウイスキーでした。

 

オンザロック

香りは微かかほぼしない程度のオリエンタル香。

 

口に含むとオリエンタルだけではない。

 

シェリーとバニラとオリエンタルが混ざりあい、複雑であり軽やかであり、甘くしなやか。

 

やっぱりこの海外原酒は若くないんじゃないだろうか。

 

ミズナラの物足りなさをうまくカバーして飲みごたえもあり美味しいです。

 

鼻から抜ける香りも、フィニッシュの甘さも厚みがあり満足感は感じれます。

 

波門埼ピュアモルトウイスキーのオンザロック、非常に美味しいです。

 

ハイボール

ハイボールにすると、薄い琥珀色がほぼ真っ白になる。

 

香りはミズナラが微かに香る程度で弱め。

 

風味もいい所がかなり薄くなってしまって、物足りなさを感じます。

 

シングルモルト松井を飲んだ時にも感じましたが、ハイボールにすると全体的に薄くなるのがミズナラ熟成の弱点でしょうか。

 

ストレートやオンザロックでは上品で、和を感じとても美味しいのですが。

 

個人的に波門埼ピュアモルトウイスキーは、ハイボールをあまりおすすめしません。

 

私はストレートかオンザロックをおすすめします。

 

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