友人から誕生日プレゼントに「ザ・グレンリベット14年 コニャックカスク」をいただきました。
一部の原酒にコニャックで熟成された樽で、半年ほど後熟させためずらしいウイスキーです。
コニャックとは、フランスのボルドー地方北部、コニャック地方で造られたブドウを原料としたブランデーのことを言います。
ウイスキーとブランデーの融合、そしてスコットランドとフランスの融合。
どんな味がするのでしょうか?
目次
ザ・グレンリベット14年 コニャックカスク 特徴
所有者:ペルノリカール社。
ノンピート麦芽のみを使用したスペイサイドを代表するウイスキー。
原材料 | モルト |
容量 | 700㎖ |
アルコール度数 | 40% |
小売希望価格 | ¥6.930 |
テイスティングノート
香り | フルーティー、スパイス香 |
味わい | 桃・梨・チョコをまとったレーズン |
フィニッシュ | 驚くほど甘く、スムース |
バーボン樽、シェリー樽で14年間熟成させたブレンドの一部を、コニャックを熟成した樽で6ヶ月間以上寝かせます。
グレンリベットの持つスムースな味わいに、コニャックがもたらすブドウ畑のような風味が、バランスよく調和しました。
スコットランドのスペイサイドで生まれたザ・グレンリベットから、一口ごとにフランスのコニャック地方のなだらかなブドウ園を散策してみましょう。
ザ・グレンリベット 歴史
ザ・グレンリベットのラベルに記載されている「1824年」
スコッチの歴史において記念すべき日だとご存じでしょうか?
1700年代初頭、スコットランドではウイスキーに対する課税が大幅に強化されました。
その影響から逃れるため、ウイスキーの密造が盛んになります。
そんな中、ウイスキー職人・ジョージスミスは「グレンリベット」すなわち、リベット川の谷(リベット)をウイスキーづくりの地に選びます。
リベット谷は密造酒造りの中心地で、数百の密造所があったと言われています。
良質な水や清涼な空気に恵まれたリベット谷の密造酒を、イギリス国王も愛飲していました。
1823年、王が密造酒を好むことがあってはならないとの判断が、税率の引き下げを決断。
1世紀以上続いた密造酒時代が終わりを告げます。
これを受け、ジョージスミスがグレンリベットを政府公認第1号蒸溜所としてスタートさせたのが1824年でした。
ザ・グレンリベット 名前の由来
19世紀の半ばには、モルトウイスキーの代名詞と言われるまでになったグレンリベット。
しかし、その名声にあやかろうと、勝手に「グレンリベット」を名乗る蒸溜所が次々出てくる事態に陥ります。
スミス家はこれらを争う裁判で勝訴。
これにより、「グレンリベット」から「ザ・グレンリベット」に名称を変更。
グレンリベットと名乗っていいのは定冠詞を付した「ザ・グレンリベット」だけとなったのです。
ザ・グレンリベット14年 コニャックカスク 飲んでみた感想と評価
ストレート
色はブランデーのように濃く、香りはブドウ・レーズン、上品なモルトの香ばしさ。
ザ・グレンリベット12年は、フルーティーで青りんご感があり、飲みやすいシングルモルトという印象でした。
ザ・グレンリベット14年は、一口目にガツンとパンチのあるコニャック樽の風味を感じます。
強めのアルコール感と相まって、少しびっくりするぐらい強めのフレーバーです。
コニャックカスクと言われなくても、特別な樽で熟成されたウイスキーだとわかると思います。
マルスウイスキーの「越百マンサニージャカスクフィニッシュ」を飲んだ感覚に少し似ていますが、
こちらの方が、甘くなめらかな印象です。
マンサニージャは辛口のシェリー酒です。越百マンサニージャカスクフィニッシュについての記事はこちらから!
コニャックの余韻が強く、甘さがかなり長い間口の中に残っている。
上質なブランデーに包まれたモルトウイスキー。
樽熟成の凄さを感じます。
この風味は、ザ・グレンリベットの癖のない爽やかでフルーティーな酒質だからこそ、表現できたのかもしれません。
オン・ザ・ロック
ドライフルーツというより、レーズンの甘みと表現したい。
コニャックとリベットの風味を一番味わえるのはストレートだと思う。
しかし、レーズンの甘さを求めるならば、ストレートよりオンザロックをおすすめしたい。
コニャックの甘さが、甘いレーズンに変化する時、ウイスキーの神秘を感じます。
ハイボール
弾けるブドウの香り。
レーズン、オレンジ、ドライフルーツ、
フィニッシュは渋めの干しブドウ。個性豊かな味。
鼻からレーズンの甘い香りが通り抜ける。
フルーティーなウイスキーが好きな私からしたら、非常においしいです。
甘さがしっかりしているので、ハイボールにしても個性を失いません。
ただ、フィニッシュの甘さが尾を引く言われはあるかもしれません。
たくさん飲むには、甘さが邪魔をする可能性はありますね。
ザ・グレンリベット14年 コニャックカスク みんなのレビューを集めてみた
グレンリベット14年コニャックカスクをロックでいただきます、。
美味しい。#グレンリベット #ウイスキー pic.twitter.com/dJMc09idMR— ひろ (@WhiskyHiro) January 26, 2022
どうしても欲しくて買っちゃった☺️
グレンリベット14年
左側→シェリーカスク(台湾限定品)
右側→コニャックカスク(ネット限定品)シェリー樽熟成もコニャック樽熟成もどちらも華やかな香りに上品な甘さで素晴らしい美味しさです☺️ pic.twitter.com/0hQCkOYBbx
— 雪之丞 (@bersaglierl) February 6, 2021
グレンリベット14年のロック
んー、これはまだハイボール向きかなぁ。 #ウイスキー #ハイボール pic.twitter.com/QNopQpMLKn— 88しとらうす (@88citrus) April 10, 2022
「グレンリベット14年」入荷しました。 バーボン、シェリー樽熟成原酒をブランデー樽で後熟。フレンチオークなので15年と飲み比べましたが共通する風味がありますね。ドライいちじくの赤ワイン煮のような濃厚でほのかな酸味。炭酸で割ると渋みが目立つのでそのまま飲むのが一番ですね。皆様もぜひ! pic.twitter.com/tBAnW6hhx1
— BAR鶴亀 (@BarTsuruKame) December 7, 2021
🙋♂️グレンリベット14年コニャックカスク🥃
めちゃくちゃ好きかも🤤
オロロソシェリーとかPXとはまた違う甘さ🥺
これはハマりそう🤤嫁さんにはカンフォートコリンズ🙋♂️
函館五島軒のベルギーチョコレートケーキと一緒に🤤
これが美味いのなんの😋😆#TWLC pic.twitter.com/gIF1zNarTi— 🥃あつろーウイスキー垢🥃 (@totoroto8678) November 10, 2021
ザ・グレンリベット14年 コニャックカスク 総評
普通のシェリー樽より甘さは強く、個性が強い印象でした。
ザ・グレンリベットが、コニャックの個性を消さず、逆に活かすことでモルトとブランデーの融合が成功したのだと思います。
モルトの上品な風味と、ブランデーの重厚な甘みが融合した「ザ・グレンリベット14年」
手にする機会があれば、ぜひお試しください。