whisky アメリカンウイスキー

メーカーズマーク46 飲んでみた感想と評価 ウッディーなバーボンはお肉に合う?

神戸への帰り道、気になっていたバーボンを見かけたので購入。

 

ネットでの評価が高かったので、機会があれば飲みたいなと思ってた一本です。

 

今回紹介するのは「メーカーズマーク46」

 

メーカーズマークと言えば、一二を争うほど有名はバーボン(アメリカンウイスキー)です。

 

小栗旬さんがテレビCMをしていることでも有名ですね。

 

友人の家でメーカーズマークを飲んだ時、やさしい甘さだったことを覚えています。

 

私が大好きな、「ワイルドターキー」や「ジャックダニエル」と比べて何が違うのか。

 

メーカーズマーク46を飲んだ感想と、メーカーズマークの歴史について紹介します。

 

メーカーズマーク46 特徴

原材料 コーン、冬小麦、大麦麦芽
容量 750㎖
アルコール度数 47%
小売希望価格 ¥5,800

 

樽に特別な焦がしと加工を施したフレンチオークの板を10枚入れて後熟。

 

より重厚でバニラやキャラメルの風味を強く表現した特別な一本。

 

ウッドフィニッシュ製法の初代と言われています。

 

テイスティングノート

香り キャラメル、ウッディネス
味わい オーク樽、キャラメル、バニラ
フィニッシュ スムーズな甘い余韻

 

参照元:サントリーホールディングスHP

 

メーカーズマーク 歴史

創業者:スコッチ・アイリッシュ系(スコットランドからの移民)のサミュエルズ家。

 

ケンタッキー州で農業をしながら、自家用ウイスキーを造り出します。

 

1840年には、蒸溜所を設立し本格的なバーボン造りを開始。

 

1920年アメリカの禁酒法により操業を停止。

 

1933年禁酒法撤廃後に操業を再開しますが、苦難の時期が続きます。

 

6代目ビル・サミュエルズ・シニア

出典元:サントリーホールディングスHP

最高品質のバーボンを探求していたビルは、風光明媚なロレット谷の農園を買い取ります。

 

そこにあった小さな蒸溜所(バークス蒸溜所)を改修。

 

蒸溜所には、樹齢100年以上のレッドサイプラス(赤糸杉)の発酵槽が残っていました。

 

現在でもメーカーズマークの発酵槽として使用されています。

 

また、蒸溜所の敷地内には約4ヘクタールのスプリング・フェド湖が広がります。

 

バーボンを造るうえで良質な水は欠かせません。

 

スプリング・フェド湖の存在も、この土地を選んだ理由の1つでしょう。

 

石灰岩に磨かれたアルカリ性の水「ライムストーンウォーター」が、メーカーズマークのサワーマッシュに透明性を与えます。

 

サワーマッシュについてはこちらを参照してください。

 

ビルのバーボンへの探求は少し変わった方法でした。

 

「誰が飲んでも美味しいバーボン」を造るため、170年にわたるサミュエルズ家の秘伝のレシピを燃やします。

 

そして、原材料の配合を見なおしながら、自宅でパンを焼きました。

 

度重なる試行錯誤を重ねた結果、ライ麦の代わりに冬小麦(soft red winter wheat)を採用します。

 

これにより、メーカーズマークのまろやかな風味と口当たりにようやく辿り着くのです。

 

Yoshi
※一般的なバーボンの原料比率(マッシュビル)はトウモロコシ60~70%、ライ麦、麦芽で構成されています。

 

メーカーズマークはライ麦の代わりに冬小麦を使用しています。

 

メーカーズマークは、ビルの「出来る限り人の手で造る」という信念。

 

熟練の技を重視し、驚くほどの辛抱強さを持って試行錯誤を重ねた結果、完成されたのです。

 

マージー・サミュエルズ

出典元:サントリーホールディングスHP

 

6代目ビルの妻。

 

メーカーズマークの根幹となる部分で大きな役割を果たした人物です。

 

メーカーズマークのラベルとボトルをデザイン。トレードマークも制作。

 

ボトルを赤い封ろうでとじることもマージーのアイディアでした。

 

赤い封ろうは、全てのメーカーズマークのボトルを飾り、現在も人の手で行っているそうです。

 

まさに内需の候ですね。

 

樽へのこだわり

メーカーズマークでは、バーボン樽特有の樽の火入れ(チャー)を、

 

焼きつくす手前(40秒間の火入れ)で完了させます。

 

細やかな工程が、バニラのような甘くまろやかな風味を育んでいるのでしょう。

 

メーカーズマーク46 飲んでみた感想と評価

 

ストレート

香りは重厚でありながら、甘すぎず大人なキャラメル?生キャラメルのような上品さ感じる。

 

時間が経つと、ほんわかフレンチトーストの香り。

 

口に含むと思いのほかサラっとしていて、甘み8割、2割の渋みと混ざり合う。

 

最初はウッディーさがそこまで気にならず、渋みが甘みを抑え、鼻に抜ける風味はちょうどいい。

 

喉に来るアルコールの熱さとともに、心地よい感覚に陥る。

 

忘れた頃に、舌に残るウッディーさが強烈だ。

 

フィニッシュにメーカーズマーク46独特の渋みが口内を支配する。

 

バーボン特有のガツンとした甘さ・荒々しさではなく、メーカーズマークのふんわりした甘さだけでもない。

 

ウッディネスを上手に加え、渋みと深さを高めた難易度の高いバーボンといった所だろうか。

 

オンザロック

重厚さは無くなり、香りは息を潜める。

 

渋みが消え、ちょうどいい甘さと香ばしさをしたトーストを噛みしめている。

 

ストレートのフィニッシュにあった、強烈な渋さが無く後味は爽やか。

 

ビルが感じたトーストの風味はこれだったんじゃないか?

 

と頭によぎるほど、風味のバランスが非常にいいです。

 

時間が経つと、若干フィニッシュのウッディーさが出てきますね。

 

ストレートよりもオンザロックの方が飲みやすいです。

 

個人的にはオンザロックをおすすめします。

 

ハイボール

軽やかでほんわか香る甘い香り。

 

口に含む瞬間は甘みと辛みのコンストラクトで美味しい!って感じました。

 

ですが、フィニッシュがかなりウッディーで薄い苦みが残ります。

 

このフィニッシュの風味は好き嫌いが別れそうに感じました。

 

ヒレカツの相手にメーカーズマーク46のハイボールを飲んだのですが、

 

このウッディーさは肉料理に合います。

 

赤ワインがお肉に合うのと似ている気がします。

 

ただ、わざわざハイボールにする必要はないかなと思いました。

 

バーボンをハイボールにするなら、ノーマルのメーカーズマーク、ジャックダニエル、フォアローゼスの方が飲みやすいと感じますね。

 

個人的にメーカーズマーク46は、オンザロックかストレートをおすすめします。

 

メーカーズマーク46 みんなのレビューも集めてみた

メーカーズマーク46 総評

少し難易度が高いバーボンというのがメーカーズマーク46に抱いた感想です。

 

飲んでいると色んな表情を見してくれて、面白かったです。

 

私のメーカーズマークのイメージは、機械化された工場で大量生産されている近代的なバーボンでした。

 

しかし、歴史を知ると、家族愛に溢れ熟練の技と手作業を大切にしていることがわかりました。

 

6代目のビルが息子ビルジュニアへのアドバイス。

 

「Don’t screw up the whisky」(ウイスキーを台なしにするな)

 

ウイスキーとは、歴史を飲むことができる唯一の飲み物なのかもしれませんね。

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