先日、ネコに嵌まりつつある兄から「実家に本を置いてきたからあげる」
というLINEが届きました。
その本が「わたしのげぼく」です。
社会人になってからは絵本を読まなくなって、小説や青年漫画しか読んでいませんでした。
なぜ兄は、私に絵本を読むように勧めたのか?
疑問でした。
そんな私は、約3年前に友人からネコをもらい、現在も一緒に住んでいます。
ネコを飼い始めてからの私の時間は、絵本を読み始める子供達と同じぐらいの時間。
だからか、「わたしのげぼく」を子供のような気持ちで読むことができました。
なぜなら、ネコに対する知識は、子供と変わらなかったから。
「わたしのげぼく」には、数々のネコあるあるや、「そうなんだよな~」と共感したことが多々あります。
少年とネコとの時間の流れが鮮明に描かれており、最後は切なく少し泣いてしまいました。
ネコを愛している皆様、この絵本は愛猫との時間の過ごし方を改めて考えさせられるきっかけにもなるかもしれませんよ。
目次
「わたしのげぼく」序盤 少年と子猫
子猫を飼ってもらった4歳の少年が、ネコの世話をして成長していくというストーリー。
少年にとって子猫はとてもすばやく、追い付けず泣いてばかりいます。
子猫のいたずらでわんぱくな行動に、少年は手を焼いています。
時には拗ねてしまうことも(笑)
自分もこんな感じだったな~と思い、ほっこりしました。
ネコのツンデレで我が道を行く姿を上手に表現していて、まさに「わたしのげぼく」というタイトルにぴったりです。
ネコ自身も自分は、かっこよくて賢くてえらいんだと思っています(笑)
少年は、ネコとけんかしたり仲直りしたりして、ネコとの絆を深めていきます。
少年は七夕に短冊で願い事をします。
流れ星が流れ、少年は願い事をしようとしますが、すぐに消えてしまいます。
それを見たネコは、しょうがない奴だとあきれています。
「わたしのげぼく」中盤 大きくなった少年と年老いたネコ
少年は大きくなるにつれ、七夕に短冊でお願い事をしなくなりました。
でも、星を見ることは大好きで流れ星にお願い事をします。
小さい頃と同じように、少年が願い事をする前に流れ星は消えてしまいます。
それをみて、ネコはどんくさいやつだとあきれています。
時は経ち、ネコがこの家に来てから18年が経ちました。
子猫の時はわんぱくで、いたずらばっかりしていたネコは、徐々に衰えていきます。
賢いネコは、自分の衰えを自覚しています。
そして、自分の死を悟ります。
中盤を読んでいる時に、ネコと人間の時間の経つスピードの違いに気づかされました。
そんなことは飼う前からわかっていたはずです。
でも、実際にネコを飼って、子猫時代のいたずらや夜の大運動会を経験すると、
早く大人になってくれないかな、とか、はやく落ち着いて欲しいなと考えるようになります。
徐々にネコと人間の時間の経つスピードの違いなんて考えなくなります。
動物の命の尊さを「わたしのげぼく」は気づかせてくれます。
「わたしのげぼく」終盤 ネコの死 愛と気高さ
ネコは死ぬ間際、泣いている少年を気遣い、ある約束をします。
大きくなっても少年時代と変わらずに泣いている少年へのせめてもの慰めでした。
死を受け入れたネコは、少年に抱かれながら天国に飛び立ちます。
少年とのたくさんの思い出を思い出しながら息を引き取ったネコは、とても安らかでした。
ネコは天国で少年にした約束を守り、少年が天国へ来るまでゆっくりと見守っています。
気高くやさしく、愛にあふれたネコ。
あなたとねこは、愛にあふれていますか?
「わたしのげぼく」を読んだ感想
ネコは言葉を持たないので、本人の気持ちを確認することはできません。
また、ネコは少年のように涙を流せません。
でも、もしかしたら人間よりも自分自身のことを理解し、一生懸命毎日を生きているのかもしれません。
気高く、やさしく。
ネコの寝る時間が多いのも、飼い主との時間を大事にしたいからでしょうか。
「わたしのげぼく」は、作者のネコへの愛とやさしさが溢れている作品だと思いました。
飼いネコとうまくいっていない飼い主さんや、今まで以上にネコのことを知りたい飼い主さん。
今からネコを飼おうと考えている方、また全ての飼い主さんにおすすめの絵本だと思います。
ネコを飼う前に一読していたら、捨てネコの数も減少するのではないでしょうか。
ネコさん、今日も癒しをありがとう。
わたしのげぼく みんなのレビューをまとめてみた!
本屋さんで猫特集してたので、買った2冊🤗夜は猫といっしょは猫飼いさんなら、あるあるって笑えるし、わたしのげぼくはめっちゃ泣く😭どちらもオススメです😌
#夜は猫といっしょ
#わたしのげぼく
#猫 pic.twitter.com/doVnoaSdIw— ginko@FF75 (@ginFF751) January 23, 2022
『わたしのげぼく』 上野そら #ブクログ
猫なしでいられない日々。別れる日のことは考えられない。あー、どうしよう。読むだけで涙が止まらないよ。
https://t.co/UxumlDhPo3— 羊子 (@sheep888) January 17, 2022
「わたしのげぼく」という本がちょっと泣けた。
男の子の家にきた黒猫の
猫の視点からかかれている本。作者
上野そら さん絵
くまくら珠美— みずさわせいば 無理せずのんびり期間 (@1224etizenn) January 6, 2022
ランチ後はブラブラっとからのにゃんこ堂( @anealoha65 )さんと三省堂( @honten_sanseido )で3時間ほど過ごしてにゃんこ堂さんでは『わたしのげぼく』と缶バッジ、三省堂さんでは『東京大人のミュージアム』を購入。『わたしのげぼく』何回読んでも泣く。#今年は観戦多数ワクワクななさんぽ pic.twitter.com/btoh5kYxaJ
— なな⚔スポ(ななつ氏) (@7_angel_summers) December 27, 2021