whisky ジャパニーズウイスキー

イチローズモルト&グレーン ホワイトラベルを飲んでみた感想と評価

BARの棚などで、葉っぱのラベルをご覧になられた事があるのではないでしょうか。

 

今回は、知る人ぞ知るジャパニーズウイスキーの名酒「イチローズモルト」を紹介します。

 

近所の酒屋であまりお目にかかることができないのですが、私の行きつけの世界の酒屋「新安」で購入しました。

 

夏冬の寒暖差が大きい埼玉県の秩父市特有の気候を活かし、小さな蒸溜所ならではのこだわりが詰まったジャパニーズウイスキー。

 

一度飲んでみる価値はあると思います。

 

イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル 特徴

イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル

度数:46度
容量:700㎖

創業者:肥土伊知郎

2019年インターナショナルスピリッツチャレンジ(ISC)で、マスターブレンダーを受賞

 

秩父蒸溜所 特徴

埼玉県秩父市 小高い丘の上にある小規模な蒸溜所。

 

近くに荒川が流れる自然豊かな土地が秩父蒸溜所の所在地です。

夏は高温多湿、冬は氷点下まで冷え込む気候は、

 

本場スコットランドに負けず劣らずウイスキー造りには最適だそうです。

 

フロアモルティングも一部の仕込みで実践しています。

 

最も特徴的なのが、世界で唯一という「ミズナラ製の発酵槽」を使用している事です。

 

日本の北部に自生するミズナラの木を使った樽であり、熟成では白壇や伽羅などの香木を思わせる香りを持ちます。

 

秩父蒸溜所 歴史

肥土(あくと)伊知郎氏の実家は、江戸時代初期の寛永2年(1625年)から続く日本酒の酒造。

 

昭和55年頃(1850年)に肥土氏の父が羽生市に羽生蒸溜所を作り、

 

本格的なスコットランド方式のウイスキーの製造を始める。

 

肥土氏も手伝うために大手飲料メーカーのサントリーを退職したが、経営が立ち行かなくなり、

 

400樽のウイスキーの原酒が残され、廃棄される運命にありました。

 

しかし、肥土氏は羽生蒸溜所の原酒を「個性的で面白い味」と感じていたとのこと。

 

期日までに引取先が見つからなければ廃棄されることをさけるべく、

 

貯蔵庫を貸してくれる会社を探し回り、運よく福島県にある「笹の川酒造」の社長さんが、

 

「貴重な原酒を捨てるのは業界の損失だ」と手を挙げてくれました。

 

肥土氏は、なんとか大切な原酒を守ることができたのです。

 

廃棄の危機にあったウイスキーの窮地を救ったのが肥土氏だったことから、その名をとってイチローズモルトと命名。

 

2004年に「ベンチャーウイスキー」を設立。

 

翌年、ファーストボトル「イチローズモルトヴィンテージシングルモルト1988」が完成。

 

一日に3~5件、2年間で延べ2000軒のBARを巡り、バーテンダーを中心に味の評価を受け、ファンが広がっていきました。

 

2006年にカードシリーズ「キング オブ ダイヤモンズ」が専門誌「ウイスキーマガジン」で金賞を受賞。

 

2008年からは秩父の地に蒸溜所を稼働させます。

 

2017年から4年連続でワールド・ウイスキー・アワードのシングルカスクシングルモルトウイスキー部門、

 

ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース部門で世界最高賞を受賞。

 

近年では自社の製樽工場で樽づくりを始め、地元の大麦を使った製麦に力を入れるなど、追求はまだまだ続いています。

 

イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル 飲んだ感想と評価

 

香りはおとなしく仄かにお香のにおいがします。

 

ストレートで飲むと鼻と喉にアルコールの刺激は強め。

 

飲み込むと、「これがミズナラか」というような、白壇の香りが鼻を抜け、癖のないしっかりとした風味をフィニッシュに感じます。

 

時間が経つと、ミズナラの香りと風味が身体に馴染み心地よくさせてくれます。

 

テイスティンググラスの中も、「白檀の香り」が漂い何回も嗅ぎたくなります。

 

熟成を重ねたイチローズモルトはどんな感じなんだろう?

 

ホワイトラベル以外のイチローズモルトも飲んでみたいです。

 

イチローズモルト ホワイトラベル みんなの評価を集めてみた

イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル 総評

肥土氏、秩父蒸溜所で働く方々の絶え間ないウイスキーへの追求と努力と、

 

秩父市の気候がもたらす、唯一無二のウイスキー。

 

お値段もそこそこで、イチローズモルトの中では手に入れやすいです。

 

イチローズモルトの入門のようなウイスキーですので、機会があれば飲んでみてはいかがでしょうか。

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Yoshi

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