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ワイルドターキー8年 飲んでみた感想と評価      

バーボンと言えばワイルドターキー。

 

店舗でかなりの確率で置いているので、購入しやすいウイスキーです。

 

私が初めてウイスキーを美味しいと感じたのは、ドラッグストアで購入したワイルドターキーでした。

 

その理由として、ワイルドターキーを飲む以前は、低価格帯のウイスキーしか飲んだことが無く、

 

おぼろげにウイスキーは大体こんな味だと決め込んでいて、何を飲んでも変わらないだろうと思い込んでいました。

 

ですが、ワイルドターキーはその思いを吹き飛ばし、

 

圧倒的な濃さと甘さで、これまでのウイスキーの常識が大きく変わった事を覚えています。

 

今回はワイルドターキーの歴史と風味、飲んでみた感想と評価をお伝えいたします。

 

ワイルドターキー8年 特徴

 

原材料 モルト、グレーン
容量 700㎖
アルコール度数 50.5%
小売希望価格 ¥4,158

 

テイスティングノート

 

香り 熟した果実、キャラメル、氷砂糖
味わい キャラメル、シュガートースト
フィニッシュ バタースコッチ、ドライフルーツ

 

ワイルドターキーのフラッグシップモデル。

 

101プルーフのストレートバーボン。高いアルコールにも関わらず繊細な味わいが

 

楽しめる、バーボンとしては異例の8年の長期熟成。

 

重厚でインパクトのあるフルボディテイストと心地よい甘みとコクが

 

独特の余韻を残してくれます。

 

ワイルドターキー 歴史

1869年 トーマスリッピーがケンタッキー州ローレンスバーグでリッピー蒸溜所を開設。

 

ここからワイルドターキーの物語は始まります。

 

1893年 シカゴで開催されたワールドフェアで、リッピー兄弟(創業者の息子達)が造ったバーボンが「ケンタッキー州代表・バーボンウイスキー」に選ばれ脚光を浴びます。

 

1905年 これまでリッピー蒸溜所のオーナーは数度入れ替わっていたが、リッピー兄弟が蒸溜所を買収し、家族経営が順調に行われました。

 

1940年 当時のオースティン・ニコルズ社の社長、トーマス・マッカーシーが七面鳥ハンティング中に仲間へ101プルーフ(50.5%)のバーボンを振る舞った際に、

 

仲間の一人が七面鳥ハンティングにちなみ「ワイルドターキー」と名付けたことがブランド名の由来です。

 

Yoshi
このことから、1940年代のリッピー蒸溜所のオーナーはオースティン・ニコルズ社だったのでしょうか。

 

この後もオーナーは入れ替わり、ぺルノ・リカールから現在はカンパリ・グループへと買収されています。

 

バーボンの仏陀 ジミーラッセル

表題の異名の通り、バーボン業界の重鎮、60年以上バーボン造りに携わり、

 

現在も現役のマスターディスティラーで活躍しているジミーラッセル。

 

彼のキャリアは蒸溜所の床磨きから始まり、バーボン造りの全てを知り尽くしている、

 

現場からの叩き上げのマスターディスティラーと言えるのではないでしょうか。

 

その点からも、彼は正当なバーボンを造る上で必要でない仕事もつまらない仕事も存在

 

しないことに早くから気付いていたとの事。

 

また、2代目マスターディスティラーであるビル・ヒューズ、創業者のひ孫にあらる3代目マスターディスティラー、

 

アーネスト・W・リッピーJr.の下で研鑽を積みました。

 

1976年 ワイルドターキー・リキュールと呼ばれた蜂蜜を使用したバーボンを初めて製造。

 

これは、アメリカンハニーに進化を遂げます。

 

現在は息子であるエディもマスターディスティラーとして活躍しています。

 

ワイルドターキー こだわりの製造方法

 

ワイルドターキーは遺伝子組み換え穀物を使用していない数少ない蒸溜所の1つ。

 

年4回の品質検査を実施し、厳選された原料のみを使用しています。

 

マッシュビル(穀物の構成比率)は公開されていないが、全てのバーボンの中で

 

トウモロコシの使用量が最も低く、ライムギと大麦麦芽を多く使用し香味と風味を

 

際立たせていると、ジミーラッセルは語っています。

 

アリゲーターチャーとは

バーボンではお馴染みの、アメリカンホワイトオーク樽の内側を強く焦がすチャーという工程がある。

 

ワイルドターキー特有の濃い琥珀色と味わいを表現する為、最も強く焦がす「レベル4」=「アリゲーターチャー」が特徴です。

 

レベル1~3で妥協せず、ワイルドターキーは全てのバーボン・ライウイスキーでアリゲーターチャーを採用することで、特有の味わいを実現しています。

 

こだわりの樽詰め・熟成期間がもたらす味わい

 

法律上、バーボンの蒸溜時のアルコール度数は80度以下だが、

 

ワイルドターキーは60~65度で蒸溜される。

 

これにより、樽詰め時やボトリング時でも低い度数が保たれるので、加水量を少なく出来る。

 

これは原酒により近い味わいを残す為に重要です。

 

また、バーボンは、通常2年熟成されれば「ストレート・バーボン」を名乗れますが、

 

ワイルドターキーは最低でも5年以上の熟成を行っています。

 

これらが、他のバーボンにはない、豊かな味わいと強いコクを生み出す要因なのでしょう。

 

まさに「ケンタッキーストレートバーボン」を名乗るにふさわしいウイスキーです。

 

ワイルドターキー8年 飲んでみた感想と評価

ストレート

コルクを抜いた瞬間、キャラメルのような甘い香りが周囲に漂う。

 

口に含むと、これぞワイルドターキーと自信を持って言えるほどの、強く荒々しい甘みが鼻を突き抜ける。

 

これほど強さを持ったキャラメル風味はワイルドターキー以外にないのではないかと思います。

 

下に転がすと、シュガートーストの甘さとコクが広がり、

 

フィニッシュにバターのようなまろやかさとドライフルーツのような甘く苦い風味が通り過ぎる。

 

ウイスキーを好んでいない方々は一度ワイルドターキーを飲んでみるといい。

 

あなたの抱いているウイスキー像が180度変わると思います。

 

それほど強い、甘さとコクを持っているバーボンです。

 

オンザロック

香りは氷砂糖のような凛とした甘さに変わる。

 

冷やされると、身を潜めていた樽感が姿を現す。

 

焦がされた樽の中で熟成されたのだろうと感じられる。

 

風味はバタークッキー。

 

フィニッシュもオークの渋さを感じるが、冷やされた冷たさで嫌味をそこまで感じない。

 

ただ、私はオンザロックよりもストレートで飲みたいと感じました。

 

ハイボール

飲みごたえ抜群のハイボール。

 

甘いお酒は控えたいから、ハイボールを頼んでいる方にお勧めしたい。

 

チューハイにも引けを取らないほどの甘さを感じることが出来ます。

 

オンザロックで感じた樽感がハイボールだと、そこまで強く感じず、

 

逆に甘さとドライフルーツの柑橘感がいい具合に引き出され、

 

とても飲みやすく美味しいです。

 

ウイスキーっぽくないハイボールと言えるのではないでしょうか。

 

ただ、その味の濃さからか食中酒としてはおすすめできません。

 

ワイルドターキーの強い風味が、食べ物の味を消してしまいかねないからです。

 

ワイルドターキー みんなのレビューも集めてみた

 

ワイルドターキー8年 総評

アメリカンウイスキーは荒々しくて男っぽい味と言われる事もありますが、

 

逆を言うと、味が濃くてパンチがあるのでカクテルのように飲めるとも言えると思います。

 

ウイスキーに抵抗を持っている方に一度飲んでもらいたい一本だと私は思います。

 

あなたがウイスキーに嵌まってしまう最初の一本になるかもしれませんよ。

 

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